天竜浜名湖鉄道(通称:天浜線)の魅力

天浜線は、昭和15年に国鉄(当時は鉄道省)二俣線として開通し、昭和62年第三セクター「天竜浜名湖鉄道」となった路線。東海道線の掛川から新所原までを大きく山側に迂回して通る全長67.7kmの全線非電化・単線の鉄道です。

沿線内の随所に昭和15年の開通時の面影を多く残しており、天浜線の鉄道施設について、平成10年に5つの施設、平成23年に31の施設、あわせて36施設が国の登録有形文化財に指定されました。

昭和レトロの雰囲気を多く残す、天浜線の旅を楽しんでみませんか。


天浜線の乗り方

天浜線の列車は、基本的に1両のみのワンマン運転です。(路線バスと同じようなイメージです)

無人駅(リステル最寄の尾奈駅など、ほとんどの駅が無人駅です)で乗る場合は進行方向に対して後ろ側のドアから乗り込みます。車内に整理券発券機がありますので、忘れずに整理券を取ってください。

同じく無人駅で降りる場合には、進行方向前側(運転士さんのいる方)で、路線バスのような料金表示機が車内にありますので運賃を確認して、運転士さんに運賃を支払って降ります。

有人駅(駅員さんの居る駅)では、一般的な鉄道と変わりません。目的地までの切符を購入して乗り込みます。ただし、有人駅でも日中にしか駅員がいない場合もあります。駅に停まる前に運転士さんが随時車内アナウンスをしますので、聞き逃し無いようにしましょう。

なお、細かいことを気にせず(整理券も要りません。運転士さんや駅員さんに見せるだけ)、1日中何回でも乗り降りできる、「1日フリーキップ」をリステルで販売しています。フロントにお申し付けください。(大人1,500円、小人750円) 
※ホテルで購入したフリーキップは最初だけ運転士さんまたは駅員さんに日付の記入をしてもらう必要があります。

天浜線の車内
天浜線の一般的な車輌の車内。車輌は比較的新しいので、乗り心地は悪くないです(^_^)/


天浜線の楽しみ方(1)

天浜線には36もの登録有形文化財に指定された鉄道施設があります。いくつか紹介していきます。

天竜二俣駅の「転車台」
これは、天竜二俣駅にある「転車台」です。何に使うものかというと、蒸気機関車(SL)は、車輌に前後があったために、列車の進行方向が変わるときに機関車の向きを変えなければなりませんでした。この転車台に載せて、180度向きを転換するのです。建設当初は人力で回していたそうですが、途中で電動化されたとのこと。今でも現役で稼動する転車台は全国でも数えるほどしかありません。

天竜二俣駅の扇形車庫
そして、転車台の反対側には、扇形に広がった形をしている「扇形車庫」(昭和15年建設)があります。以前は、蒸気機関車に使われていたのですが、現在では天浜線のディーゼルカーの修理・点検などに使われています。この車庫は以前6両分あったそうですが、この写真でいうと右側の2両分が老朽化の為に解体されたそうです。(5番、6番があった)そして、各車庫の前には木製の扉が付いていますが、現在では動かなくなってしまっています。
この扇形車庫の左端の部分が天浜線の鉄道資料館になっています。

天竜二俣駅運転区事務室
転車台の隣にある、いかにも昭和レトロな建物は天浜線の運転区事務室棟です。こちらの建物も今でも現役です。

これらの施設の見学は、「転車台・鉄道歴史館見学ツアー」として毎週金・土・日・月曜日+祝日に天竜二俣駅にて10:50と13:45の2回、開催されています。天浜線に乗って行くと1人100円、直接天竜二俣駅に行くと1人200円で参加できます。参加は予約不要・当日天竜二俣駅の待合室集合です。

 


天浜線の楽しみ方(2)

続いての魅力はロケ地になった駅。

天浜線「桜木駅」 天浜線「桜木駅」
ここは、天浜線で掛川から3つ目の駅「桜木駅」の駅舎とプラットホーム。

桜木駅(開業時は「遠江桜木」)は昭和10年4月に当時の二俣線が掛川から遠江森(現:遠州森)駅までの第1期暫定開業時に開業した駅で天浜線の中でも最も古い駅の一つです。

木造平屋建、切妻造、厚型スレート葺という当時の国鉄標準型の駅舎。

桜木駅はテレビ朝日系で2007年冬に放送されたテレビドラマ「エラいところに嫁いでしまった!(主演:仲間由紀恵)」で、「巖州白松駅」という名称で登場しています。

 

天浜線「原谷駅」本屋 天浜線「原谷駅」プラットフォーム

ホーム側は趣がちょっと異なりますが、正面側は桜木駅とそっくりなこちらは3つ隣の「原谷駅」。

こちらもフジテレビ系で2004年夏に放送されたテレビドラマ「WATER BOYS2(主演:市原隼人) 」に、「姫野駅」として登場しています。

 

天浜線「三ヶ日駅」本屋 天浜線「三ヶ日駅」ホーム

そしてこちらは「三ヶ日駅」です。

昭和11年12月の新所原〜三ケ日間暫定開業時から使われている駅舎です。腰高な造りなので、前に紹介した2つの駅とはずいぶん印象が異なりますのが、三ヶ日駅は切妻造ではなく、寄棟造になっている他はよく見ると非常に似ています。

さてここでは、2001年のコカ・コーラキャンペーンCMのロケ地となっています。(サザンオールスターズの桑田圭祐がピアノで『白い恋人達』を弾き語りしていたあのCMです)

ロケはこのホームにピアノを設置して深夜に行われました。現在では、ホーム奥側に大きな建物が建ってしまいましたので、当時とは印象がずいぶん異なります。

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